ものを見ているのは眼ではなく脳です。
眼に入る光は角膜と水晶体で屈折され、網膜上に映し出されるが、 視細胞(杆状体、錐状体)によって色や明暗を見分け、電気信号に かえられ、脳へと伝わる。 私たちの目が暗闇のわずかな光でも感 じ取れるのは、杆状体の中の「ロドプシン」という光を感じとる分子が あり、その感度がきわめて高いからです。 脳ではものを見るために 、形、コントラスト、色、距離、動体と細かく分類し判断している。 今、見えているものは脳が精巧に作り出している像だという。
その能力は計り知れないほどのものであり、色だけでも何千万色 を見分けられるといわれている。ものを見るために脳細胞の30% 以上を、それを情報として行動するために80%以上も使用している といわれています。
眼はそれくらい大切な器官であり、網膜の黄斑部という極小さな部位 があり、その周辺に1億ともいわれる視細胞が集中しているのも納得 がいく。